【与論の昔話】ハミゴー遊び

～　ハミゴー遊び　～

シゴーの中棚は、島の南端沖縄に面した、

落岸半田より西へ西へ足を運ぶと死宮(しみゃー)という昔の風葬墓に突当る。

其の墓の端から、海に向い右側の岩根を左廻りすると海に面した

断崖絶壁の中復にある洞穴が、シゴーの中棚である。

中棚は入口が南向きで四•五名しか座席出来る程の岩穴で、

昔、クニマサマニュの住家であったと伝わっている。

中棚は昔、若者の恋同志が歌や三味線を楽しんだ恋の洞穴であり

ハミゴー遊びの発祥の地である。

中棚は、人通りの道が危険な所で誤って、海に墜落することがあったことから、

恋の洞穴に行く事を中止の已むなきに至った事から、歌にも詠まれている。

　シゴーヌ中棚や　吾が通(ハユ)てあたんど　吾が通いしゃぬ　雑草まかち