遺跡紹介

正(ショー)

遺跡紹介
DSC_0007.JPG

正(ショー)

与論町大字麦屋2026・2027番地

正(ショー)は西区集落の標高53mの地点にある古い呼び方もしくはこの地に住んでいた

シニグ祭りを行うサークラ集団の呼び名です。 

正で行われていたシニグ祭りの祝詞(のりと)では、

赤崎海岸から上陸した先祖が定住したのがこの正だったとされ、

ヰンジャゴーにまつわる羽衣伝説に正の青年が登場していることからも、

島の中でも歴史ある集団が住んでいたと考えられています。

また、正の周辺にはサキマ、キンヌといったサークラ集団や、

東南の上里(ウィダトゥ)の「上里マナビ」という悲劇の美女の話、

上里の東のパマタイには「パマタイマジマ」という伝説の人物の屋敷跡が伝わるなど、

この一帯が西区の歴史的、民俗的にも重要な場所だったと言えます。

参照文献
与論町誌編集委員会編1988『与論町誌』与論町教育委員会

コメント